東北大学の倍率推移|2026年度入試の実績と2027年度の見通し【学部別一覧】

【2026年10月2日 更新】2026年度(令和8年度)入試の確定した出願状況と、2027年度(令和9年度)入学者選抜要項の募集人員・配点に差し替えました。
あわせて読みたい → 【2027年度】東北大学入試の日程まとめ/【2027年度】東北大学入試 5つの変更点
東北大学合格を目指す受験生・保護者のみなさん、こんにちは。受験勉強は順調でしょうか。
模試でB判定やC判定までは来たけど、合格できるか不安……
そんな疑問を感じている方も多いと思います。
情報は受験において大きな武器ですが、断片的な情報が多すぎると、かえって判断を誤ってしまうこともあります。
そこで本記事では、2026年度(令和8年度)東北大学入試の確定した倍率を学部別に整理し、そのデータと2027年度(令和9年度)入学者選抜要項の変更点から、2027年度の倍率・難易度を読み解きします。
※倍率は東北大学アドミッション機構が公表した「令和8年度 東北大学一般選抜入学試験出願状況」(2026年2月4日時点=出願締切後の確定値)、募集人員と配点は「令和9年度(2027年度)入学者選抜要項」(2026年7月16日更新版)をもとにしています(2026年10月2日に確認)。
- 2027年度は前期日程の募集人員が1,622名→1,491名へ約8%減る。前期の倍率は上がりやすい
- 東北大学は学部ごとに倍率の動きが大きく異なるため、全体倍率だけで判断するのは危険
- 「倍率」よりも二次試験配点の大きさを理解した対策が合否を分ける

難波諒太朗
独学で東北大学医学部に現役合格。塾講師として指導を行う中“塾外の時間”の使い方こそが成績向上の鍵だと気づき、「東北大専門塾Elevate」を創設。全国の受験生を支援している。
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現在は東北大学大学院加齢医学研究所にて、脳科学と教育を融合させた研究を行うと同時に、東北大学病院 認知症外来で診療に携わる現役医師でもある。学術と現場の両視点から、「自走力を育む学習法」の確立を目指し、受験にとどまらない“生きるための学び”を提唱。
2026年度 東北大学の倍率(前期日程)【学部別一覧】
まずは、最も検索ニーズが高い最新の倍率データを整理します。
以下は2026年度(令和8年度)前期日程の確定した出願状況です。
| 学部 | 学科・専攻 | 募集人員 | 出願者数 | 志願倍率 | 前年度の出願者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | ― | 147 | 379 | 2.6 | 382 |
| 教育学部 | ― | 49 | 153 | 3.1 | 107 |
| 法学部 | ― | 112 | 282 | 2.5 | 343 |
| 経済学部 | 文系 | 147 | 415 | 2.8 | 379 |
| 経済学部 | 理系 | 10 | 36 | 3.6 | 54 |
| 理学部 | 5コース計 | 196 | 607 | 3.1 | 618 |
| 医学部 | 医学科 | 78 | 311 | 4.0 | 231 |
| 医学部 | 保健学科 看護学専攻 | 48 | 87 | 1.8 | 92 |
| 医学部 | 保健学科 放射線技術科学専攻 | 23 | 55 | 2.4 | 46 |
| 医学部 | 保健学科 検査技術科学専攻 | 23 | 60 | 2.6 | 70 |
| 歯学部 | ― | 37 | 131 | 3.5 | 137 |
| 薬学部 | ― | 52 | 148 | 2.8 | 183 |
| 工学部 | 5学科計 | 595 | 1,555 | 2.6 | 1,653 |
| 農学部 | ― | 105 | 296 | 2.8 | 322 |
| 合計 | 前期日程 | 1,622 | 4,515 | 2.8 | 4,617 |
ここで重要なのは、「東北大学の倍率は一律に高いわけではない」という点です。
2026年度は保健学科の看護学専攻が1.8倍、文学部が2.6倍という一方で、医学部医学科は4.0倍(前年231名→311名と出願者が約35%増)、教育学部は志願倍率2.2倍から3.1倍へ跳ね上がりました。学部選択によって難易度は大きく変わります。
2027年度は前期日程の募集人員が131名減る
2027年度(令和9年度)の入学者選抜要項では、一般選抜(前期日程)の募集人員が1,622名から1,491名へ131名減ります。新設のゲートウェイカレッジ(4月入学のⅠ期88名:文系17名・理系71名、10月入学のⅡ期90名)に枠が回るためで、AO入試の募集人員も減ります(Ⅱ期290名・Ⅲ期346名)。前期日程の枠が狭くなる分、出願者数が前年並みでも志願倍率は上がります。
| 学部 | 前期募集人員(2026→2027) | 増減 |
|---|---|---|
| 文学部 | 147 → 139 | −8 |
| 教育学部 | 49 → 49 | ±0 |
| 法学部 | 112 → 112 | ±0 |
| 経済学部(文系) | 147 → 145 | −2 |
| 経済学部(理系) | 10 → 12 | +2 |
| 理学部(5コース計) | 196 → 185 | −11 |
| 医学部 医学科 | 78 → 75 | −3 |
| 医学部 保健学科(計) | 94 → 74 | −20 |
| 歯学部 | 37 → 37 | ±0 |
| 薬学部 | 52 → 50 | −2 |
| 工学部(5学科計) | 595 → 521 | −74 |
| 農学部 | 105 → 92 | −13 |
| 前期日程 合計 | 1,622 → 1,491 | −131 |
おさらい&分析!新課程入試、3年目に入って何が変わった?
2027年度(令和9年度)入試は、新課程入試になってから3年目にあたります。「去年の先輩たちはどうだったんだろう?」と気になりますよね。
まずは基本となる「新課程入試」の変更点と、昨年度の動きをおさらいしましょう。
そもそも「新課程入試」って何?
新課程入試とは、新学習指導要領に対応した入試のことです。主な変更点は以下の3つでした。これらは2027年度も変わらず続く重要なポイントです。
- 共通テストに「情報Ⅰ」が追加!
国公立大学受験の必須科目として「情報Ⅰ」が加わりました。プログラミングやデータ活用など、新しい知識が問われます。 - 国語と数学の試験時間も変更、時間配分がカギに
国語は現代文の問題構成が変わり試験時間が10分延長(90分)、数学Ⅱ・B・Cも試験時間が延長されました。集中力を保ち続ける体力がより必要になっています。 - 地歴公民の科目再編
「歴史総合」「地理総合」「公共」といった科目が導入され、従来の科目区分と組み合わせが変わりました。
【重要ニュース】医学部医学科の前期募集は78名→75名に戻る
2026年度は国の政策により、医学部医学科の前期日程の募集人員が75名から78名に増員されました。ただし2027年度(令和9年度)の要項では75名に戻っています。さらに要項には「研究医養成に係る増員及び地域枠入試(宮城県・岩手県)の実施については、国による所定の審査を経て、募集の有無及び定員が確定次第、東北大学アドミッション機構ウェブサイトにて公表します」と書かれており、地域枠などの枠は出願前に追加で発表される可能性があります。志望者は機構サイトの更新を必ず確認してください
医学科の志願倍率は2025年度が約3.0倍、2026年度は4.0倍(出願者231名→311名)と大きく上がりました。医学部は隔年現象(前年の倍率により志願者が増減する)が強く出やすいため、2027年度は反動で落ち着く可能性があります。ただし前期の募集が78名→75名に戻るため、倍率が下がっても競争の厳しさは変わらないと見ておくべきです
二次重視は加速する?東北大の配点と2026年の結果を解剖

東北大学入試の最大の特徴、それは「二次試験(個別学力試験)の配点が高い」ことです。2027年度(令和9年度)の要項でも、全学部で個別学力試験の配点が共通テストを上回っています。学部ごとに見ていきましょう。
最大のポイントは「二次試験重視」へのシフト
東北大学は、共通テストでの失敗を二次試験で挽回できる可能性が高い大学です。筆者自身も共通テストの得点率が低くリサーチではC判定だったのですが、二次試験で逆転合格をしました。
逆に言えば、共通テストで良い点を取っても、二次試験の実力がないと合格は厳しいということです。共通テストで高得点を取っても、気を抜かずに二次試験対策をしなければいけませんね。
【文系学部】文学部・教育学部・法学部の変更点まとめ
文系学部でも、共通テストと二次の比率に違いがあります 。
教育学部・法学部:共通テスト950点、個別学力試験は教育学部1,750点・法学部1,950点。個別は国語・数学・英語の3科目で、教育学部は国語650/数学450/英語650、法学部は3科目とも650点です。共通テストの「情報Ⅰ」も50点分含まれるので、抜け目なく対策を。
文学部:共通テスト700点に対し、個別学力試験は1,300点。 共通テストは地理歴史・公民だけが250点と重く、国語・数学・理科・英語は各100点に圧縮されます。個別は国語500/数学300/英語500。共通テスト全体の比重が軽いので、記述力があれば逆転が可能です。
【経済学部】理系は数学一点突破!?
2027年度の要項を見ると、経済学部は文系・理系で共通テストの使い方が大きく違います。配点の合計(共通テスト1,100点+個別1,800点=2,900点)はどちらも同じです。
経済学部(理系):個別学力試験は数学600/理科600/英語600の3科目1,800点です。共通テストは国語300・地理歴史公民150・数学200・理科200・英語200・情報50の1,100点ですが、前期日程では6教科すべての得点を合否判定に使います(「国語」「理科」「英語」+「地理歴史・公民」か「情報」の高得点の方だけを使うのは後期日程の規定です)。理科を個別でも共通テストでも使うため、理科の仕上がりが効く区分です。
経済学部(文系):個別学力試験は国語600/数学600/英語600の1,800点。共通テストは地理歴史・公民が450点と重く、前期日程では6教科すべての得点を合否判定に使います(「国語」と「地理歴史・公民」だけを使うのは後期日程の規定です)。社会の仕上げが最後まで効きます。
【理系学部】理・工・医・歯・薬・農学部は二次重視
理系学部は伝統的に二次試験重視ですが、新課程においてもその傾向は同じです 。
- 理学部:共通テスト750点 / 個別1,600点(数学600・理科600・英語400/総点2,350点)
- 医学部医学科:共通テスト550点 / 個別2,200点(数学600・理科600・英語600・面接400/総点2,750点)
- 医学部保健学科:共通テスト1,050点 / 個別1,650点(数学450・理科450・英語450・面接300/総点2,700点)
- 歯学部:共通テスト950点 / 個別1,800点(数学500・理科500・英語500・面接300/総点2,750点)
- 薬学部:共通テスト950点 / 個別2,350点(数学850・理科850・英語650/総点3,300点)
- 工学部:共通テスト950点 / 個別2,000点(数学750・理科750・英語500/総点2,950点)
- 農学部:共通テスト950点 / 個別2,100点(数学700・理科700・英語700/総点3,050点)
理系学部では個別学力試験が共通テストの1.6〜4倍の配点を持っています(医学科は4倍、薬学部は約2.5倍、保健学科は1.6倍、歯学部は1.9倍)。「共通テストは第1段階選抜を突破するためのもの」と割り切り、二次試験レベルの記述力を磨くことが合格への近道です。
【保存版】東北大入試の配点一覧(2027年度前期日程)
| 学部・学科 | 共通テスト | 個別学力試験 | 総点 | 個別/共テ |
| 文学部 | 700点 | 1,300点 | 2,000点 | 1.9倍 |
| 教育学部 | 950点 | 1,750点 | 2,700点 | 1.8倍 |
| 法学部 | 950点 | 1,950点 | 2,900点 | 2.1倍 |
| 経済学部(文系・理系) | 1,100点 | 1,800点 | 2,900点 | 1.6倍 |
| 理学部 | 750点 | 1,600点 | 2,350点 | 2.1倍 |
| 医学部 医学科 | 550点 | 2,200点 | 2,750点 | 4.0倍 |
| 医学部 保健学科 | 1,050点 | 1,650点 | 2,700点 | 1.6倍 |
| 歯学部 | 950点 | 1,800点 | 2,750点 | 1.9倍 |
| 薬学部 | 950点 | 2,350点 | 3,300点 | 2.5倍 |
| 工学部 | 950点 | 2,000点 | 2,950点 | 2.1倍 |
| 農学部 | 950点 | 2,100点 | 3,050点 | 2.2倍 |
結局倍率は上がる?下がる?学部別に予想!
さて、いよいよ気になる2027年度の倍率予想です。 あくまで予想ですが、2026年度の結果と前期募集人員の減少を踏まえると、以下のような傾向が見えてきます。前提として、前期全体の募集が1,622名→1,491名(−8%)になるため、出願者が前年並みでも全体の志願倍率は2.8倍台から3.0倍前後まで上がる計算になります。
【文系】法・経済学部は実力勝負
文系は安定した人気があります。特に法学部などは首都圏からの流入も考えると、倍率は「微増」または「横ばい(高止まり)」と予想されます。
経済学部(文系)はバランスの良い配点のため、苦手科目を作らないことが重要です。
【経済学部(理系)】数学強者が集結か
経済学部(理系)は前期の募集が10名→12名へ2名増えます。ただし母数が小さいため、出願者が数十名動くだけで倍率は大きく振れます(2025年度は54名で5.4倍、2026年度は36名で3.6倍)。倍率そのものより、個別の数学・理科・英語(各600点)で確実に点を取ることを優先してください!
【理・工・農・医歯薬】人気継続、工学部は前期枠が74名減
理系人気は続いています。特に情報系や半導体分野を含む工学部は、前期の募集が595名→521名と74名減るため、出願者が2026年度(1,555名)と同水準でも志願倍率は2.6倍→3.0倍に上がる計算です。理学部も196名→185名と減ります。
そして医学部医学科は、2026年度に出願者が231名→311名(志願倍率4.0倍)と大きく増えました。2027年度は前期の募集が78名→75名に戻るため、反動で出願者が減っても倍率はさほど下がらない可能性があります。保健学科は前期の募集が94名→74名と20名減るので、こちらも注意が必要です。
合格を掴む!2027年度 東北大入試の必勝戦略
倍率がどうであれ、やるべきことは変わりません。最後に、合格を勝ち取るための具体的な戦略をお伝えします。
最優先は二次試験で点を稼ぐ力!
これまで何度もお伝えした通り、東北大学は「二次試験」の配点が非常に高い大学です。
共通テストも迫っている中ですが、合間に二次試験対策(記述・論述)の対策もするとよいでしょう。
学部別・重点対策法は?
文系学部志望:特に文学部志望の人は、共通テスト対策以上に、記述・論述問題で採点官に伝わる論理構成を練習しましょう。
経済学部(理系)志望:とにかく数学です。数学でコケたら終わり、逆に数学で爆発すれば他を圧倒できます 。
理系学部志望:理科2科目の完成度を高めつつ、数学で標準問題を確実に解く力を。
過去問の使い方:傾向把握と思考力を鍛える!
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